音楽療法は、音楽の生体に対する生理的作用の研究に引き続き、心理的作用の研究も同時に行われてきました。
しかし、生理学的な見地から音楽に対する情緒反応を予測したり一般化することはまだ難しいと言えまた、
心理学的なものさしで得られた結果などは、理論的な基盤が弱く厳密さと一貫性が十分ではないと考えられています。
定音楽鎮静的音楽とリラックスを目的として、被験者によって選択された好みの音楽を短時間聴取してみると、
活気以外の各因子で明らかに一時的な情動変化がみられました。
その変化は、ジャンルやテンポが様々であったにもかかわらず、比較的一貫しており、
その変化は不安を和らげ・抑うつ作用や他にも敵意を鎮め・疲労を軽減させ混乱を少なくするなどの効果がありまた、
好みの音楽の場合に限り活気を増すなどの作用も見られました。
従来から、音楽には人間をホメオスタシスに向かわせる効果とリラクセーションに導く効果があると考えられており、
この結果は、音楽の聴取が個人に自覚可能な情動面での変化をもたらし、また感情のレベルが高すぎる人は低下させ、
逆に感情レベルが低すぎる人には上昇させるように働くと考えられています。
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